ナローバンドUVB照射療法の適応疾患の患者さんのうち、内服・外用療法で効果が今一つ、
外用がなかなかできない方、そしてまめに通院できる方が適応になります。
初期は2~3回/週で通院していただき、照射を開始します。
短時間の照射から開始し、反応を見ながら徐々に長く当てていきます。
ほかの紫外線療法と異なり、治療前後に軟膏を使用する必要ありません。
照射時間は長くても数分以内です。
長期的な副作用として、紫外線の繰り返し照射に伴う遺伝子・DNA傷害により皮膚癌の発症率の上昇の可能性はあります。
ですが最近では、このナローバンドUVB照射療法では皮膚癌の発症率は上昇しないという考えが一般的になってきました。
また短期の副作用としては、肌のほてりや発赤、色素沈着(日焼け)などがありますが、
他のUVA等を使用する紫外線療法より起こしにくいと考えられています。
ナローバンドUVB照射療法により、
1)皮疹のかゆみを早く抑える。
2)皮疹の改善に伴い、軟膏の外用量が少なくて済む。
3)治療効果が持続し、再発予防ができる。
4) 肝硬変や血液透析に伴う慢性的なかゆみを抑える。
などの効果が期待できます。
しかしながら、ナローバンドUVB照射療法はあくまで補助的な治療ですので、
まずは内服・外用療法をしっかり継続していただき、それに追加で行う方が有効的です。
くわしくは担当医にご相談くださいませ。